魔法の杖
目に見えないものに、「神」「心」「魂」の3つがあります。世界中、多くの個所で、形をそれなりに変えながらも、「神」的なものが殆どの民族にあります。
自分の場合、これと言った特定の宗教はないですが、何か、自分の背後に常にそれらしきものをずっと感じてきています(自分でも、その事に関しては、よく分かりませんが・・・)。
過去には、「伊勢神宮」や「厳島神社」や「出雲大社」にも参りました。それで、日本人として、少し、ホットした気分になりました。
神様との関わりは、人それぞれでしょうが、30代の初めに知った次の内容が常に思い出されます。私にとっては、神様は、正に「魔法の杖」って感じに思えてなりません・・・。
「魔法の杖」
魔法が使えるとしたら、人はどんな欲望を満たそうとするでしょうか?ある人はお金を、ある人や地位や名誉を、ある人は健康を、又、ある人は自分の子どもの為に、又、ある人は貧しい人や病んだ人を救う為に・・・。
ある静かな山村に、正造という木こりの一家が住んでいました。正造の家は貧しいながらも、みんなが健康で明るい家庭でした。
今日も一日山仕事を終えて、楠の切り株に腰掛けて、一服していました。山の端にかかる太陽も沈みかけ、辺りはほの暗くなりかけていました。
そろそろ家に帰ろうかなと、起き上がりかけた時、誰かが正造の名を呼ぶ声がしました。そら耳かなといぶかりながら、後ろを振り向くと、そこに白髪長髯の老人が立っているではありませんか。正造は瞬間、背筋が…
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