退職後のささやき(28)

  「退職後のささやき、医療の在り方」  医療の在り方は、どうあるべきでしょうか?  「医療は、患者さんの為にある、医療側の為ではない。」そう、昔から言われてきました。しかし、医療費抑制が次第に厳しい今、現実には、どうでしょうか?  実際には、国公立でも、採算が合わないと、国から統合や縮小される運命にあります。  私の場合、医師になって、初めて勤務した病院は、「宮崎県立宮崎病院」の小児科でした。その時の小児科の部長(既に故人となられていますが)から、常に、次の様に、言われていました。  「検査は、最小限度でするように、不必要な検査は、しないように。薬は、必要なものだけを。」と。そう言われた部長は、もう、他界していませんが、どんな時にも、医療する時には、その精神を思い出していました。  現場では、検査のデメリット、治療のデメリットに関しては、あまり、語られてない感じがしています。  乳児に、咳止めや鼻水止めや抗生剤を、親が望むからと言って、それを頻回にあげるとどうなるのでしょうか・・・→自分の力で治る力が落ちて、免疫力が落ち、アレルギーを起こしやすくなったりするのでは・・・?!  体が咳をして出そうとしているのですから、特に、湿性の咳では、鎮咳剤は、良くないのでは?それに、抗ヒスタミン剤のペリアクチンやポララミンなど、第1世代の抗ヒスタミン剤をあげると、喘息発作の時には、痰が引っかかって、危なくなることもあるのでは・・・?!  強い抗生物質を長く、あげていると、腸内細菌叢が乱れ…

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2021年11月
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