退職後の雑感(216)
「退職後の雑感、政治家の裏」
政治家の裏の姿、あまり知られていないと思いますが、それを知ると、同情したくもなりますね。
神渡良平(かみわたりりょうへい)氏の書かれた本「安岡正篤やすおかまさひろ 人間学」の本の中からの「政治家と現実」と題しての内容からの引用ですが・・・→「政治家の理念がどうであろうと、その実際は、名誉・利権というようなものと密接に結びついている。酒や女の誘惑はまだ罪のない方で、利権、名誉、わけても支配的権勢となると、もっとも深刻な魅力である。国家のためにとか、民衆のためにとか、奉仕とか公僕とか、平生どれほど無欲で謙虚なことを口にしていても、いざ政権の争奪となると、またひとたび政権を取ったとなると、どう堕落しやすいか、これは誰もが知っていることである。」と。
更には、「政治家は恐ろしく多忙である。たえず訪客や会合に体を占領され、それも大部分俗悪で雑駁(ざつばく)な問題に頭脳を使い、終始時間に追われている。訪客や会合の隙をくぐって自分も奔走しなければならない。
こういう多忙を奔走というものが、どんなに人間の心情を荒(すさ)ませるかは言うまでもない。同じ多忙でも、世のため、人のため、全身心を打ち込んでいる人の多忙とは違い、疲労と内面的な不満は免れない。まして党派の中に伍して、対立や紛争に駆り立てられる生活がどんなものであるかは想像に余りがあろう」
かって、自民党員の4名が、熊本市の中心にある公園で、党首を選ぶのに、立ち会い演説会をしていました。暑い日で、汗だく…
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