退職後の雑感(221)
「退職後の雑感、経過観察の大切さ」
小児科では、親御さんから、「大丈夫でしょうか?」とよく尋ねられます。本心は、「大丈夫ですよ・・・(私を信じて)」と言って、親御さんを安心させたい所ですが・・・医学の場合には、個人差が大きく、思わぬこともあり、それが不信感の始まりになることもあって、言えないことが多いですね・・・。
「大丈夫だと思います・・・」と言うと、受け取る側は、「先生からあの時、大丈夫と言われたのに・・・」と言われ兼ねないことになりますが・・・。
小児科の医師は、検査データや病名を説明することに重点を置きたがりますが、親御さんにとっては、病名や状態よりも、子どもがこの先大丈夫かどうか、それが一番問題になるかと思いますが・・・?!
実際には、経過を見て判断できることが多いのですが・・・。(←小児科の場合は、病名が来院時に付いたり、入院時に既に病名が付いていることが多いのですが・・・)
例えば、お腹をとても痛がって来院したとしましょう・・・。
平成○○年8月6日の16:00過ぎに、8歳の男児が、お腹をとても痛がって、(熱がなくて)嘔吐して、祖母と一緒に(初めて)受診しました。左の腹痛、特に上腹部を痛がりました。部位的には、便秘や腸炎かと思いましたが・・・便秘で嘔吐のことは少なく、今日も普通に便が出たと言い、腹部を触っても、さほど硬い便が触れませんでした。
頭痛や咽頭痛や鼻汁や咳嗽などもなく、夏休みと言うことで、里帰りで、○本市から田舎に来て、祖母の家に住み込ん…
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